機械化が進む中、組み立て、焼入れ、刃付け、研磨といった重要な作業は、一丁一丁職人が手作業で行っています。
フジ矢は定年制ではなく引退制を採っており、
熟練した職人達が引退するまで若手職人の育成を行って技術を継承しています。
お客様の要望から生まれ続ける製品群。
お客様のニーズに合わせて多品種に対応しながらも
小ロット生産に切り替えることで生産性の向上と在庫削減を可能にしました。
長年培った職人の技術と最新のテクノロジーを融合させたモノづくりを行う事で、
ブランドを守りながらシェアを着実に伸ばしています。
金属内部の空洞をつぶすことで強度を高めると共に目的の形状に成形します。
製品の品質を決める一番重要な工程の為、細かな品質のチェックを行い、もし品質が良くない物が出ればすぐその製品の生産をストップし、すぐに問題を洗い出し改善をおこなっております。
先ずは機械で削り、より製品の形状に近づけます。
たかがペンチと思われるかもしれませんが、そのペンチ1丁作るのにたくさんの機械で加工を行っております。その機械の一つ一つをきっちり調整を行い、品質の良い物を作ることに徹底しております。
機械工程から左右バラバラでくるものを組み合わせて一つの形にする工程です。
左右のパーツをリベットでかしめた後、手作業で調整を行います。
ここで初めて一丁のペンチの形状になります。
後工程の下地作りなので、組み合わせたときの微妙なズレ等を職人が1丁1丁確認し修正を行っております。
全体焼き入れを行った後、更に刃先の硬度を上げるために高周波による焼入れを行います。
刃部に左右均等に焼入れを行い、硬度を高めております。そうすることで耐久性の高い刃に仕上がります。ただ硬度が高すぎると、逆に脆くなってしまったりするので、本体硬度・刃部硬度・衝撃テストなど厳しい基準で品質を見ております。
もっとも大事な切れ味を決める工程です。ペンチは刃の根元で、ニッパは先端で切ることが多いので使うときのことを考え、1丁1丁職人が手作業で刃付けを行っております。
刃の先端どうしがぶつかると、耐久性が無くなり、刃の先端をずらし過ぎると切れ味が鈍ります。
また刃の付け方で耐久性も変わってくるので、常に切れ味だけでなく耐久性も意識しながら作業をしております。
仕上げの段階で製品を丁寧に磨きます。
直接機能面で関係してこない工程ですが、外観が悪いとお客様に手に取ってもらえないので、左右のバランス、個々のバラつき、つや等外観には気を付けて作業をしております。
工程を経て行くと部品の一つ一つに様々なズレが出てきます。
それらを丁寧に手作業で調整し、仕上げて行くことでフジ矢ブランドの製品が出来上がります。
フジ矢では2007年にベトナムホーチミン近郊のレンタル工場で生産をスタートしました。2012年には自社工場を建設し、現在約100名のベトナム人が働いています。そこでは日本で数年間研修を受けた職人がリーダークラスとなり、日本工場と同品質の商品を日本のみならず東南アジアを中心に世界中に送り出しています。さらに2014年にはホーチミン市に営業所を設立。ベトナム国内での本格的な販売も開始し、大手ショッピングモールなどを中心に販売されています。
私は、クォンです。
2003年から2006年まで、日本で刃付の勉強をしました。
ベトナムでは、工場立ち上げ時の2007年8月から働いています。
今は、工場全体のPro.chief として頑張っています。
主な業務の一つとして、刃付の指導をしています。
Fujiya manufacturing vietnamで働けて、うれしかった事は、
ベトナムでまたフジ矢の社員として、働けることです。
ベトナム人と日本人が一緒に仕事が出来ることがすごくいい経験になっています。
また、VNFの竣工式で、日本の会社の人がたくさん来てくれた事がすごくうれしかったです。
また、大変な事は、指導、教育が難しいです。
日本ではあまりやっていなかったので、ベトナムでやり始めてすごく大変です。
ベトナムでも、日本の品質に負けない製品を作っています。
これからも、よろしくお願いします。